「見る」から「観る」へ:毎年恒例の明治村へ2
こんにちは
先日の投稿に続き明治村です。
「見る」から「観る」へ
フランク・ロイド・ライトの傑作 ― 帝国ホテルの新しい体験
明治村の中でも、私が特に心を奪われる建築物のひとつが、
フランク・ロイド・ライト設計による「旧帝国ホテルの玄関部分」です。
知っている方もきっと多いと思いますが
少し「旧帝国ホテル」についてまとめてみます。
■ 帝国ホテルとは?
帝国ホテルは、1890年(明治23年)に開業した日本初の本格的な迎賓館。
日本政府が、外国の賓客を国の威信をかけてもてなすために建設しました。
その中でも特に有名なのが、1923年に完成した2代目本館。
設計を担当したのは、アメリカの建築家フランク・ロイド・ライト。
彼は大谷石を用いた独特の意匠や、日本の自然や風土を考慮した設計思想を盛り込みました。
◉ 運命の一日:関東大震災
1923年9月1日
帝国ホテルの落成式当日に、
関東大震災が発生します。
多くの建物が倒壊・焼失する中、帝国ホテルは倒壊を免れ、
宿泊客の避難所として機能しました。
この出来事はライトの設計がいかに優れていたかを
世界に証明する結果となり、今なお語り継がれています。
◉ 歴史の舞台としての帝国ホテル
帝国ホテルは、日本の近代外交の裏舞台としても活躍してきました。
特に有名なのは、
1951年9月4日〜8日
→ 日本が主権を回復するための重要な国際会議
「サンフランシスコ講和条約」締結に関連する
晩餐会や会合が開催される
国賓・著名人の宿泊先として
→ チャップリン、アインシュタイン、
ヘレン・ケラー、エリザベス女王などが滞在しています
明治村に移築・保存されているのは、このライト設計による玄関部分とその周辺です。
しかし、その空間からでも、建築・歴史・文化の重みを十分に感じ取ることができます。
この建物、何度も見ている場所なのに、今回は新たな発見がありました。
館内に、当時の帝国ホテルをVR映像で復元したコーナーが設けられていたのです。
当時の図面や写真をもとにCGで再現された映像は、まさに時を超えるような体験でした。
CGでよみがえる、幻のホールと食堂
映像の中には、現在残っていないホールや食堂の内部も再現されており、
玄関の先に広がっていた空間を視覚的に体感できたのは、衝撃的とも言える感動でした。
特に印象に残ったのは、食堂の装飾の美しさです。
解説によると、大谷石の壁に金の細工が組み込まれていたとのことです
それを聞いて、実際に建物の壁に目を向けてみると――
確かに、小さな金の装飾が石の中に埋め込まれているのが見えました。
今まで何度も通り過ぎていた場所に、こんな繊細な意匠があったとは……。
建築の美しさは、図面だけでは伝わらない。
でも、こうして映像と実物を行き来しながら見ることで、
当時の人々の感動に近づけた気がしました。

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趣味 | : | 映画鑑賞 写真撮影 |
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